【小詠】
「っ……!? お、お腹がっ、お腹が……っ」

【新魔鬼】
「ふふ、ようやく始まったようだな」

【小詠】
「ひぅぐぅぅぁぁぁぁぁっ!! 
や、やだ、やだ怖い、怖い、怖いよっ、う、うぁぁぁぁぁぁっ!!」


自分の絶叫で、琴乃の言葉は完全には聞き取れなかったが、
その単語だけは耳に入ってきた。

【小詠】
(う、産まれるっ? お、お腹の中の妖魔が……産まれる……っ!?)


戦慄を通り越した恐怖とおぞましさに、来詠の顔からみるみる血の気が失せていく。

【小詠】
「ひっ、ひぃっ、い、嫌っ、嫌、嫌、嫌っ、いぎぃぃぃぃぁぁぁぁぁぁっ!!!」


自分の股間から頭を出した、あまりにもおぞましいバケモノ……。
その醜悪極まりない姿に表情を恐怖に凍りつかせながら、
小詠は二度目の絶頂に達した……。